ATF電波塔 Final Edition

かつて曾孫系ニュースサイト管理人だったおじさんの、最後の住処

津軽のひと/老人のことば ■

よく「代を重ねるごとに(魔力やら霊力やらの)力は衰え…」ってのがありますが
それは方言にも言えること。標準語がメディアを通して全国に行き渡るように
なってから、方言という「力」は減衰の一途を辿っていると思います。
現に、同じ津軽の人間でも若者は老人の言葉を理解できない(例:僕と祖母
何か別の言語が混じったようにしか感じられません。アレだ、英語交じりの
留学生の言葉みたいな。

「呪文」の理論。言葉は力。発音は言霊、とも言いますが。
古代魔術―人々が畏敬し、その力に縋ったとされる不思議な力の
発音は、今の人類が発音できない不思議な韻を踏んでいたと言われてます。
それと同じように、方言も独自のアクセント、韻を踏んでいる。
地方を舞台にしたドラマで、都会生まれの俳優が無理して方言を演じても、
地元の人間は「何この発音」と笑っちゃうような。…それと同じなのでは。
独自の言葉が独自の力を秘めてるとしたら、方言にも何らかの力があるんじゃ
ないでしょうか。方言がキツい「術者」といったら、イタコなんかがありますし。
…いやはや、ちょっとオカルトじみた話になってしまいました。
しかし、方言は不思議なものです。標準語が流通する前、その地方の人間が
使っていた言語(発音)とミックスされて完成された地方独自の方言。
ひょっとしたら方言の根源には「日本語」以前の言語―神代言語が(ry
電波子:「…すいません、義父さんの悪い癖です」