そして電車は僕らの元に ■
遅れてきた電車に飛び乗る僕ら。
舞台挨拶はこれを逃すと二度と行けないだろう。まして、青森が舞台のアニメなんて。
しかし、駅から映画館までは雪道が、そして信号が僕らを阻むのだ。
焦りが、そして絶望が僕を包み込む。
そんな僕を見てか見ないでか。千堂さん(別名ロン毛様)は呟いた。
「―信号のないところを走っていこう」
―ああ、彼は戦士だったのだ。僕は彼の後を走った。
肺が焼け付くまで―あの背中に付いて行こう
(※一部フィクションです。幻想でも見てたんでしょうか管理人は)