山と残雪と洗車
朝早くから寝ぼけ眼で(眠れなくて殆ど徹夜)朝食をモフモフ食べていると、父が
「おいニート予備軍、暇なら山菜の散策を手伝えよ(意訳」と仰るので
新米の兵士よろしく、携帯の電波も届かない山へガタガタ車でランランランですよ(遠い目
ツナギを着て山中へ。去年〜今年は歴史的豪雪だったのでまだ残雪が沢山。
「おい親父様、こんな雪じゃ山菜なんてねえよ?」と進言すると
「タラの芽は残雪と関係ねえ。俺より背の高いお前が奴を索敵しろ。分かるな?」
と仰る。道などないこの山中、上を見ながら歩くと間違いなく危険。
…父上は僕に死ねと仰るか!と言いたいけれど、僕は扶養大学生。
大人しくトリュフ犬(違)を演じることに。
※タラの芽を知らない貴方へ。
http://www.geocities.jp/fruitfields/j321_1tara.htm
山岳好きにはポピュラーな山菜。スーパーで売ってる養殖モノは貧弱すぎて話にならん。
でも、やはり雪のせいで成長が遅れていて、とてもじゃないが収穫できないものばかり。
もう諦めようぜー、とちょっと気が緩んだそのとき。
日月さん、崖から滑落。
母の嘲笑を背に、死ぬほど情けない醜態を晒す。
畜生!、と言い返そうと上を見た瞬間。
今度は母上も崖から滑落。
「…父さん、もう帰ろう」
「同意」
どろまみれの僕らは負けを宣言した。
すると親父様。
「じゃあ、車汚れたから帰りに洗車な」
僕はどろだらけで、車をぴかぴかにしてやった。まる。
腹いせに今日は籤の家で飲み散らかそうと思います(とばっちり